中国家具の魅力 その2 木材について
紅木とは

紅木とは中国家具に使用されている木材の総称のことで、日本では唐木と呼ばれています。遣唐使が唐の国より持ち込んで、唐木(カラキ)と呼ばれ珍重されました。
紅木はインド・東南アジアなどの熱帯・亜熱帯産で、硬質で木目が美しく、その香は虫を駆逐するといった特徴があり、数世紀以来中国家具制作に用いられてきました。
紅木が最初に中国に登場したのは14世紀で、当時中国の窓はガラス窓でなく布や紙を使用していたが、浅色の紅木家具を置くことで部屋が明るくなりました。
清朝(1644-1911年)初頭、ガラスが使用され始め、部屋はさらに明るくなったので人々は深い色の紅木を愛するようになり、家具に精細な彫刻を施すようになりました。
古代の皇室の紅木家具は百年以上樹齢のあるものを30年乾燥するのが必須とされており、更に木匠の制作にも大量の時間が注がれました。コレクターが数世紀前のアンティーク家具を捜し求める理由は、このような歴史と紅木家具の耐久性にあるともいえます。


紅木の種類

中国明朝・清朝家具に使われている材料は、花梨、白酸枝、紅酸枝、ローズウッド、紫檀、烏木(黒檀)、欅(ケヤキ)などの高級樹種等があげられます。
高級木材と言っても、それぞれの貴重性(稀少性)によって、製品の値段を大きく左右しています。
中でも紫檀は木材として優れており、組織が緻密で材質が硬く耐食性に強いといった面で、もっとも貴重な家具用木材です。 高級家具の他には建築装飾材、器具、楽器などに使用されています。


花梨(カリン

マメ科。タイ、ビルマに分布する
高さ30m-45m、直径1.8mにも達する。通常の高さ10m、直径80cm程度
木質は緻密であるが、肌目はやや荒い
心材は暗紫色から暗褐色であるが、日を経るにしたがって、暗色になる
辺材は灰白色。光沢があって、強勒で硬い
加工性と仕上りはよく、磨くと光沢が出て、美しくきれい
バラ科の花木・果樹のカリンとは全く別種の木


老紅木(紅酸枝)

マメ科。インド南東部奥地に分布する。もともと中国では福建省、広東省、雲南省等に分布されていましたが、現在ではインド産や東南アジア産。インド産の紅木は当初紅く、空気に触れると含有する鉄分が酸化し黒っぽくなる。
材質は水に沈むほど密で堅く歪みがこない。木地の色は赤みがたったものや黒めのものがあります。
紅木そのものの「とら」と呼ばれる模様、色、重量感が価格を左右する。
表面に現れる砂丘のうねりのような柄(木目とは違う美しい模様が多く浮き出ている)はとくに高級品として珍重されている。
三味線の棹に使用されています。


ローズウッド

日本でいわれる紫檀(シタン)。しかし木材業界ではシタンとローズウツドは別物とされています。
マメ科。インド、インドネシア、ミャンマーに分布する。
心材は褐色・金褐色・赤褐色。
緻密で光沢があり、加工性と仕上りはよく、耐朽性も高い。古くから装飾用として愛好されています。
バラの花のような香りがあるためローズウッドと呼ばれています。
ご注意
ここでいうローズウッドとは日本でいわれる紫檀に相当します。原産地はインドネシアです。本当の紫檀といえるのはインド産となり値段はローズウッドの約4倍程します。 本当の紫檀製品は非常に珍しくて、値段もなかなか手が届かない高級品となるのです。


紫檀(シタン)

マメ科。インドからインドシナにかけて分布する。
心材は紅紫色から暗紫色、黒色、赤褐色、などの縞が連なり、外気にさらして年月がたつと、濃くなる。
辺材は灰白色。木理は少し交錯する。肌目はやや荒いが緻密。
心材の耐久性は大。切削・加工はやや困難。表面仕上は良好。磨くと光沢が出る。
紅木の中でも、紫檀はもっとも硬い木として知られ(比重は一以上)、心材、辺材、またとれる場所により木理の色が違い、その独自性は他に類を見ない。古くから珍重されています。

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