台湾木柵で名高い銘柄『鉄観音』とは一つの製造工程、所謂安渓から伝来、焙煎の深い伝統鉄観音の製法で作り上げた茶葉のことを指します。より産量の多い青心大モウ種、武夷種、梅占種で作った鉄観音と、鉄観音種で作った『正叢鉄観音』があります。
それに対して、本場安渓では鉄観音種で作った茶葉でないと『鉄観音』とは呼ばないのです。 もちろん実際のところ、栽培コストがより安価な毛蟹、本山、黄金桂で偽るケースは多々見られますが、一般でいうと安渓鉄観音には「正叢」、「正叢ではない」との区別はありません。 メーカーの余さんに出会ったころ、「おっ!福鼎には大白で作った東方美人(当店の太姥佛茶)があるとは知っているけど、安渓にも東方美人があるんだ! ちなみに、どの品種で作ってるんですか?」と聞いたら、「われわれは鉄観音で作ってるんだ」と余さんが答えました。 確かに2005年に入れた文山の鉄観音種を使用した東方美人は格別香りが良かったでので、勝手に勘違いました・・・。そうです、大きな勘違いです。
余さんの東方美人は鉄観音種と白牡丹種のリーフをブレントして、鉄観音の製法で作った茶葉です。 見た目は鉄観音のように、粒粒に揉捻されていて、蜜のような味わいと、花のような香りで一口飲んだら忘れられない程のインパクトが受けられます。台湾で飲んだあの美味しい正叢鉄観音が頭の中でまたよみがえりました。そこで、東方美人と名づけると、台湾の東方美人と混同されるんじゃない??