● 不思議な壺、桃壺ができるまで
初めて見たときどこから水を入れるのだろうと思います。そんな不思議な桃壺の工房におじゃますることができました。桃花源の原点ともいえる不思議でかわいい桃の壺の作業風景をご紹介いたします。

のどかな田園風景が広がるとある民家

ここはいったいどこでしょう?・・・実はここはあの陶都「宜興」です。その宜興から奥へ奥へと入った郊外になります。あたりはとてものどかで静かな田園風景が広がります。そんなところにポツンポツンと民家が見られます。いったい何があるのかと思いきや・・・
発見!!!




本当に静かなでのどかな民家です

庭先には・・・

なんと民家の前には型がっ!しかもよく見ると丸い形をしています。
しかも丸い形のほかに特徴があるではないですか。桃の形をしています。そうです。あの桃壺の型だったのです。追いい求めてきたものに出会えたような感動でした。
宜興の工房の庭先にはよくこのように型を置いてある光景が見られます。使用後の型をよく乾燥させるために外においているのだとか。



型がありました

パーツを発見

桃壺の本体です。
型から出来上がった桃壺の本題を乾燥させています。

台のパーツも発見!丸い円盤のようですが間違いなく桃壺の台です。

ついでに取っての部分も発見です。枝をイメージしているので特長があります。







取っ手のパーツ

台のパーツ

職人の技あり

工房の中の職人さんを発見しました!宜興で唯一桃壺を作っている職人さんと言われている「桃壺おばさん」です。おばさんだからといってなめてはいけません。なんとこの道30年以上!腕前は確かです。

筒の部分を作っていますが、まずは泥を平たくします。
まずは基本の土をたたいて平たくします。平たくする作業は簡単そうに見えますが均等に伸ばしていくのにも技術と長年の修行が必要とされるのです。平たくした後上に重ねてあるような形に均一に切り取ります。その切り取る作業は何秒もかかっていません。まさに神技です。
円盤の形もコンパスのようなもので均等に切り取ります。その後組み合わせをしてパーツができあがります。




まさに神技!すばやく正確!

パーツの型を発見!

葉の部分が10個できるような型があるのです。その型に土を押し込んで葉のパーツを作っていきます。2種類の葉があるので型も2種類あります。



葉のパーツの型

10個分取れる

本体の色をつけます

これは桃の本体の薄黄色部分のための釉薬です。同じ茶色の土を使用しますが、本体には桃を表現するため色をつけるのです。焼く前は灰色をしていますが焼きあがると美しい薄黄色に変身します。






本体に塗る釉薬

おまけ
この道30年以上の貫禄「桃壺おばさん」は旦那さんと2人で工房をされています。

桃壺作りを挑戦しましたが難しい・・・。


茶壺作りは本当に奥が深い。簡単なように見える作業ですがこの均一の厚さにする技術を学ぶだけでも3年が必要だとか。

出来上がった茶壺は自分の子供のようなものだと言われていました。
そんな桃壺を可愛がってくださいね。とのコメントをいただきました!